わが家の天使さま

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2008-09-02

料亭 金勇 / 秋田県能代市



以前、雑誌で見て機会があったら行ってみたいと思っていた
能代市の料亭『金勇』さんが、8月末でお店を閉めるという
話を聞いて先日慌てて能代まで行ってきました。



能代というと、バスケットの田臥くんの出身校の能代工業高校
があるところ...というイメージでしたが、昔は木材で栄えた町で、
「木都」とも呼ばれていたということを秋田に来てから知りました。

そんな能代の老舗料亭『金勇』さんは、樹齢200年以上の天然秋田杉で
造られた建物で、国登録有形文化財にも指定されていて一見の価値あり、
との噂を聞いていましたが、このたびぎりぎりながらもおじゃますること
ができました。



玄関には漆塗りの下駄がきちんと揃えてありました。
玄関を上がると畳敷きの長い廊下へとつづきます。
畳の廊下を歩くというのはとても気持ちがいいですね。



廊下の先を左に、右にまた左に。
奥まった個室に通され、懐石ランチをいただきました。



見事な庭園を眺めながらのお食事はお腹も心も満たされて
なんとも贅沢な気分になりました♪



食事が終わると、お店の方が(お女将さんでしょうか?)
1階と2階の大広間などを案内してくださいました。



↑1階中広間のこの天井は、1本の秋田杉からとった板だそうです。
 (長さ9Mのものが5枚)
 よく見るとノコギリで切った刃の跡が残っていました。



2階大広間の見事な床柱。
昔はここで結婚式や宴会などが行われたようです。






1890年(明治23)創業の『金勇』さん、
お店を閉められるとのこと、本当に残念です。
最初で最後になってしまいましたが、贅を尽くした素晴らしい
木造建築を見せていただき、ありがとうございました。
また私たちが見えなくなるまでお見送りをしてくださったお姿が
心に残ります。こちらも別れがたい気持ちになって
『金勇』さんを後にしました。

4 件のコメント:

  1. 料亭に食事に行くなんて豪勢ですね~
    このような立派な料亭が閉店なんてもったないですね。不景気のあおりでしょうか?
    こういう建物にはめったにお目にかかることができないのでもったいないですね。

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  2. こんばんは。
    素晴らしいところを見せて頂きました。kirariさんのブログを知らなかったら、お目に掛からなかったですからね。
    どういう理由で店じまいするのか分かりませんが、由緒あるものがなくなるというのは寂しいです。
    kirariさんにとってはいい思い出になりましたね(^o^)/。

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  3. hideさん、こんばんは。
    たまには豪勢に〜〜といきたかったのですが、これは2500円の懐石デス^^ゞ

    建物は職人が技を競い合ったというだけあって細やかなところまで凝った造りで見事でしたよ〜☆
    やはり、不景気で客足が落ち込んで...のようですが、建物と土地は市に寄贈されるそうです。ぜひとも保存してほしい貴重な建物ですよね。

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  4. 小次郎さん、こんばんは。
    私も秋田に来たおかげで‘秋田杉’を贅沢につかった建物を目にする機会ができて、うれしいです^^

    『金勇』さんの経営者の方が「今後も何らかの形で市民に利用してもらうことだけが願い」と語って市に寄贈されたとの事ですが、この願いが叶うようお祈りしたいですね。

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